Auf heben その20★

自分が言ったことが急に恥ずかしくなって、身体が熱くなる。
そして入ってくる理沙ちゃんのしなやかな指。
恐る恐る入ってくる指が、ミリ単位で私の中で動くのが判る。
「んっ・・・んんん・・・」
腰に力が入る。
痛みは、ほとんど無い。
代わりに、理沙ちゃんの指が入っている部分が熱くなって来る。

「絢?大丈夫?痛くない?」
心配そうに理沙ちゃんが尋ねるのが、どこか遠くから聞こえた気がする。
「うん。大丈夫。もっと、いいよ。」
聞こえたか解らないほどの小さな声で告げ、私も再び理沙ちゃんの膣口に指を当て、ゆっくりと沈める。

ぴくっと理沙ちゃんのお尻が弾み、また私の指を飲み込んでいく。

やがて理沙ちゃんの指が、私の一番奥を掠める。
あ・・・理沙ちゃんの指、入っちゃった・・・私に・・・
嬉しさと恥ずかしさと、ちょっとの達成感で視界が滲んでくる。
「絢。入ったよ。頑張ったね。」
「うん。ありがと。理沙ちゃん。一緒に、ね。」
「うん。」

私が指を動かすと、理沙ちゃんも指を引き出す。
「ふぁ・・・」
出て行く指と一緒に、私の声も引き出される。
クリトリスを舐められる気持ちよさで、私の膣が理沙ちゃんの指を絡め取っているのが判る。
だって、理沙ちゃんの膣も、私の指を締め付けてくるから。

勝手に溢れ出る声を理沙ちゃんのアソコに当てながら、指でかき回し、舌で舐め回す。
ぐちゅぐちゅという音が私の鼓膜と脳を支配し、脊髄に走るのは理沙ちゃんの指と舌の甘美な動き。
私はそれに耐え切れず、何も反応できないまま、あっという間に絶頂を迎える。
「絢!?ずるいー。わたしも・・・」
自分の身体の下で跳ねたそれを感じ取った理沙ちゃんが、絶頂中の私を更に攻め立てる。
吹き飛んだ意識の中、まるで切り離されたように私の指と舌は止まらない。

ハーモニーとなった二人の喘ぎ声が、お互いの脳を犯す。
「あ、理沙ちゃ、まだイってるの、ダメ、だめぇ・・・」
「絢こそ、イってるのに、指激し・・・」

身体を重ねたまま、何度も二人で身体を震わせる。
どれだけ続くのか、それとも続いたのか、見当も付かないまま、深い闇に私たちは沈んでいった。



 

 

 

 

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