Auf heben その6★

「ん・・・」
喉の奥から押し出された空気に、音が混じる。
「絢の胸、わたしのより柔らかい・・・かも。」
理沙ちゃんが私の耳元で囁くと声だけでなく、いい香りもやってきて私の鼻腔をくすぐる。
「そ、そんなこと、私も触ってみないと判らないよ・・・」
「じゃ、触ってみる?」
理沙ちゃんが、今まで握り拳にしていた私の右手を自分の左胸に導く。
「わ・・・すご・・・理沙ちゃんもドキドキしてる・・・」
「ん、当たり前だよ・・・」
少し困ったように私から目を逸らす。

そ、だよね。理沙ちゃんだって初めてなんだもんね。
明らかに私より大きい理沙ちゃんのおっぱいを撫でてみると、しっとりとした肌触りが心地よい。
少し指に力を入れてみると、簡単には形を変えず、意外と強い弾力。
意外と、というのは、やっぱり私が自分のおっぱいを触ったときとの比較なのだろう。
「うん、理沙ちゃんのほうが弾力があるかも・・・運動してるからかな?」
意外と冷静な返答に、理沙ちゃんが私のおっぱいを指先でぐいぐい押す。
「どうだろ。わたしは絢の胸の方が好きだなぁ・・・」

そう言って理沙ちゃんは私の乳首の先端を指先で撫でる。
「んんっ!」
胸筋がびくんと跳ね、快感が走る。
驚いて手を離した理沙ちゃんが、嬉しそうに微笑む。
「ふふ。ここ、気持ちいいんだ。」
「んんぅ〜。」
返答など出来るはずもなく、理沙ちゃんの指に翻弄され続ける私の乳首が硬くなっていく。
快感に目を閉じてしまった暗闇の中で、私も手探りで理沙ちゃんの乳首を探し出し掌で擦る。
「んっ・・・」
理沙ちゃんの喉からも、私と同じような声が溢れた。
「はっ・・・理沙ちゃんだって、ここ弱いじゃん。それに、硬くなって来・・・」
「ばかぁ、そんなコト言わなくたって・・・」
私の言葉を遮るようにそういった理沙ちゃんの手が離れたことに、ふっと不安が過ぎる。
「あ、ご、ゴメン。もう、言わないから・・・」
言わないから。だから・・・

「ふふっ。いいよ。そんなコト言われたら、もっとえっちな気分になっちゃうって思ったから。」
理沙ちゃんが私を抱きしめて耳元に囁く。そのまま舌が私の耳を這い回る。
「んんっ!」
抱きしめられる事で、理沙ちゃんのおっぱいの優しい弾力に、私のおっぱいが圧迫される。
理沙ちゃんの唇が私の耳たぶを捉え、ちう、と小さな音が鼓膜を揺さぶるのが全身に響き渡るよう。
「り、理沙ちゃん、耳、くすぐったいよぉ・・・」
「あ、ゴメンね。じゃさ、座って。机に。」
理沙ちゃんの顔が離れていこうとするときに、小さくキスをして了承の意を伝える。
キスが、こんなに嬉しくて気持ちいいなんて昨日まで知らなかった。
私は脱いだものを隣の机に置き換えて、自分の机に座る。
私を見つめながら優しく微笑む理沙ちゃんが再び抱きしめ、舌を絡める激しいキスを始める。
今度は私も積極的に理沙ちゃんの舌に自分の舌を絡めると、
激しい息遣いと唾液の絡まる湿った音が二人の唇の間から零れる。

少しずつ理沙ちゃんが身体を預けてきて、私の背中が冷たい合板に押し当てられる。
二人分の唾液を引きずったまま、理沙ちゃんの舌が私の顎を辿り、首筋に唇を擦りつける。
「ん・・・。」
今度は、くすぐったいだけじゃなくて気持ちよかった。
少しずつ、唇をつけたまま理沙ちゃんが下がっていく。
たどり着いた私の乳首のところで理沙ちゃんが顔を上げ、一瞬、心配そうにそれを見つめる私と目が合う。
「絢・・・絢も乳首ピンピンになってる・・・舐めるね。」
その言葉に、また顔から火が出る。そっか、やっぱり言われたら恥ずかしいね。

理沙ちゃんの舌が乳首の先端に触れた瞬間、背筋が跳ね、声が零れる。
理沙ちゃんの背中に回していた腕には力が入らなくなり、離れてしまった両手を顔の横で握り締める。。
「んっ・・・あっ・・・あっ・・・」
「ふふっ・・・絢の声、可愛い。甘い声。」
「だって、気持ちいいから・・・ぁん。」
恥ずかしい。こんな声が、可愛いだなんて・・・
乳首だけでなく乳輪までが温かくぬるぬるした理沙ちゃんの口に含まれて、
胸の奥が苦しくなるほど快感に染まる。
「嬉しい。絢、わたしの舌で感じてくれて。」
そう言って理沙ちゃんは私の脚の間に移動して、制服のスカートをたくし上げる。
快感に沈む首が、離れた理沙ちゃんを求めて持ち上がると、真正面に微笑むそれを見つける。
次にどうなるかが脳裏を過ぎり、無意識に脚を閉じてしまう。

「絢、脚閉じないで。」
理沙ちゃんはそう言うけど、やっぱりなかなか踏ん切りがつかない。

 

 

 

 

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