Beams その24★


執拗にキスを繰り返す千河の呼吸が激しさを増し、何とか隙を突いてボクも酸素を補給しようとする。
「んんっ!」
僅かに隙間を作ったボクの唇を割り開き、千河の舌がズブリとボクの口内に侵入してくる。
「ん・・・んうっ・・・」
酸欠と、舌が絡み合い擦れる快感で、脳がくらくらしてくる。
むせ返りそうになりながら、ボクは千河を追い出そうと、押さえられてしまっている手に力を込めようとするが
どういうわけか、殆ど押し返すことが出来ない。

「ぷはっ!はぁ・・・はぁ・・・」
「はっ!あはっ!けほっ!こほっ!」
千河が弾む呼吸で顔を上げた時、ボクはようやく空気を肺いっぱいに吸い込むことが出来た。
何度か咳き込みながら、ぼやけた視界で千河を見上げる。

「まゆ・・・まゆ・・・」
千河はボクのことを呼びながら胸の谷間に顔を埋め、右手でボクの左胸を撫でる。
鼓動が、身体を突き抜けて直接千河の掌に響いているんじゃないかと思うほど激しいのが判る。
千河が大きく息を吐いて、顔を埋めた場所に染み込んでしまいそう。
「まゆ、すごい、ドキドキしてるの・・・」
ボクの胸を撫でる手を止めないまま、千河はうわ言のように呟きながらボクの身体に頬ずりする。

やがて、ボクが腕を動かす気がなくなったと見た千河が、両手でボクのおっぱいをこね始める。
「ん・・・いた・・・」
少し強くて思わず顔を背けても、その手の動きは止まらない。
「あはぁ・・・あたしが思ってたより、まゆ、全然ステキ。」
グロスに覆われた唇が、ボクの鎖骨や首、おっぱいに降り注ぐ。
ボク一人では得られない感覚に、くすぐったくて切ない気持ちが渦巻いてくる。

「まゆ。舐めちゃうよ、あたし。まゆの身体・・・」
身体から一瞬、千河の重さが消えて鎖骨にぬるりとした感触が走る。
「ひ・・・」
唇で咥えた鎖骨を、ちろちろと舌でくすぐられ、思わず声が出てしまう。
初めて舌で愛撫される感覚に、全身がすくむ。
そのまま身体を下がっていく千河の唇は、ボクのおっぱいの先端を捉えて頬張ってしまう。
「ん・・・あは・・・」
生温かいぬるぬるに転がされるボクの乳首はあっという間に反応し、押さえ切れない想いが声と共にこぼれる。
「んっ・・・まゆ・・・まゆのその声、聞きたかったの・・・」
ボクの頬に添えた手を優しく滑らせ、もう片方の乳首にも同じ愛撫を施す千河がボクの身体の上で囁いた。

「ち、千河ぁ・・・」
ボクの全身を小さな手で撫でながら、一向に下がって行かない千河の肩にボクは手を掛ける。
触れられた箇所が、熱を帯びて切なさを残していく。
腰の位置まで下がった千河が、いよいよボクの大事なところに辿り着き、その動きを止めた。

「まゆ・・・あの・・・」
あぁ・・・ボクのアソコ、千河に見られちゃうんだ・・・
そんな想いに拍車をかけるように、千河が言葉を続ける。
「あの、さ。まゆのココって、毛、ないの・・・?」
その質問は、今そこだけに千河が注視しているという宣言で、胸の奥が苦しくなるほど恥ずかしかった。
「だって、水着からはみ出したらカッコ悪いから、どうせ処理するなら全部したほうがいいと思って・・・」
身体の奥から搾り出すように答えたボクは、思わず両手で顔を覆ってしまう。
そんな事をしても千河が見ているという事実は変わらないのに。

「そ、そーなんだ・・・なんか、すごい・・・」
そう呟いた千河が、指でいきなりクリトリスに触れてきた。
「んっ!」
ぴくんと腰が跳ね、力が入ってしまう。
「あっ・・・まゆ。やっぱりココ、気持ちいいのね・・・」
包皮の上から適度な刺激が加えられ、腰の奥に快感が巻き起こる。
「ふあぁ、千河、そこだめぇ!」
いつの間にか脚の間に入り込んだ千河を挟み込むように、腿に力が入ってしまう。

それから、ボクの陰唇が割り広げられる感覚がして、反射的に千河の頭を手で押さえつける。
「千河ぁ、やぁだぁ!広げちゃ、ダメだよぉ!」
「ふふっ・・・見られるの、普段はあんなに好きなくせに」
悪戯っぽい笑みを浮かべた千河はそう言い放つと、ボクの膣前庭に鼻を押し当てて大きく息を吸い込む。
「ば、ばかぁ!そんな、かいじゃだめぇ!」
シャワーも浴びてないのに、ヤだよぉ、千河・・・
「あぁん・・・すごいえっちな匂いしてるよ、まゆ。」
千河の言葉に、脳が沸騰するんじゃないかと思うほどの恥ずかしさが込み上げてきて、言葉を失う。

「それにね、まゆ。まゆがあたしにバカなんて、10年早いんだから・・・」

 

 

 

 

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