Jack-o'-Lantern comes to her e   その8★

 

 

「はぁ・・・氷音先輩のここ、触るで?」
私の『めっちゃ溢れてる』ところを指で触れられ、ピクンと腰に力が入る。
もどかしくなるような速度と優しいタッチが私の割れ目を何度も往復し、息が苦しくなってくる。
「頑張ってや、氷音先輩。 もっと気持ちよぅなってもらえるように、ウチも頑張るから。」

ぬるり。
「うぅんっ・・・」
指で触れられていた場所を、生温かくて柔らかい物に撫で上げられ、思わず声が漏れる。
「あは、氷音先輩、いい声出た。」
「や、恥ずかし・・・」
「なんで? ウチがしてる事に、こんなに素直な返事してくれて、嬉しいねんけど?」
「で、でも、あっ・・・」
理美ちゃんが少し舌に力を入れたのか、粘膜部分をくすぐられて脚から力が抜けそうになる。

「はぁ・・・ちゅっ、ん、この前より、ぬるぬるがぎょうさん・・・」
「やぁぁ、んっ、はっ・・・」
脚の間で閉じた割れ目に舌を差し込みながら、理美ちゃんが私の愛液を啜る。
その音が、自分の溢す甘い声と合わさって昂りの和音を奏でるよう。

全身に広がりつつある淫らな疼きに、だんだんと手に力が入らなくなってくる。
このままじゃ、理美ちゃんを蹴ってしまう・・・
それだけは、したくない。
快感に翻弄されそうな思考の、残り僅かな欠片が、冷静な行動に結びつく。
私は三角座りをするように膝を抱え込み、なんとか理美ちゃんを私という脅威から守る事にした。
でも、それはただそれだけじゃなくて、与えられる甘い痺れに流されないように自分自身にしがみつきたいと
無意識に感じていたからだったのかもしれない。

「あ、氷音先輩、ズルい! そんな恰好されたら、顔見えへんやんか。」
私の姿勢変化に気付いた理美ちゃんが、私の股間から抗議の声を上げた。
「だっ、て、理美ちゃんの事、蹴らないためには、しょうがないじゃない・・・」
不思議な程、思っていたことがすんなり言葉になった。
そして、私からは見えなかったけど、その時の理美ちゃんは今日一番の笑みを浮かべていた。

「氷音先輩・・・ ごめん、試したりしてごめんや・・・」
慌てたように理美ちゃんは私の脚の下から出て来て、私に口づけをした。
純粋な、何の工夫も無い、真っ直ぐな、キス。
「試す必要なんて無かったんや。 氷音先輩は、ウチのコト大事にしてくれてるの、分かってるのに・・・」
「理美ちゃん。 んーん、いいのよ。」
私が理美ちゃんの後頭部を撫でるのと同時に、理美ちゃんが私の頬に手を添えた。

「氷音先輩、指、入れてもえぇ?」
「え・・・」
唐突な言葉には、一緒に意味が乗ってこなかった。
「その、嫌やなかったらで、えぇんやけど・・・」
それでようやく、理解できた。
理美ちゃんが、したい事。

「・・・うん、いいよ。」
まだ呼吸が届く距離にある理美ちゃんの唇に、一瞬唇を重ねてから、私は告げた。
初めて私の中に入って来る人に、視線を合わせながら。
「氷音先輩、痛かったら、言うてな?」

聞いた事はある。初めては痛いんだって。
でも、それって、指でもそうなのかな?
よく分からないまま、理美ちゃんの指が私の一番熱くなっている場所に当てがわれる。
「んっ・・・」
触れられただけで、声が零れる。
「大丈夫や。 氷音先輩、まだ入れてへん。」
穏やかに囁いた理美ちゃんの指が、私の膣前庭を優しく激しく捏ね回す。
「あっ・・・はっ、んんぅ・・・」

粘液の泡立つ音が、ほんの僅かなのにはっきりと聞こえて、耳が、顔が、どんどん熱くなる。
自分が出している音なのに反応してしまうなんて、もしかして私はえっちな子なのかしら。
「はぁ、氷音先輩、これだけぐっちょりやったら、きっと大丈夫や。」
理美ちゃんが顔の横でしたピースサインの指先を繋ぐ、緩くたわんだ銀色の糸。
「や、やだ、見せないでよ!」
そう言いながらも目が離せない私は、やっぱり・・・

「ふふ。 じゃ、いくで。」


 

 

 

 

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