Look at me その8★


「う・・・撃って下さい。わたくしに・・・」
痛みを想像してか、沈痛な面持ちの瑠奈さんが搾り出すように答える。
「そう、いいのね?」
私は顔に当たらないよう注意しながら、プラスチックの弾丸をばら撒く。
「あっ!いっ!痛っ!」
当たる度に身体を震わせ、眉間にしわを寄せる瑠奈さんの仕草に、胸が熱くなる。

撃たれなくなった事で薄っすらと目を明ける瑠奈さんに、私はフッと銃口を吹く真似をする。
「痛かったでしょ?大丈夫?瑠奈さん。」
口元に笑みが浮かびながら、次なるアイテムを手に立ち上がり瑠奈さんに近づく。
「はい・・・痛かったです・・・」
素直に答えた瑠奈さんの右手を取り、浮かび上がった赤い点を舌で撫でる。
「頑張ったわね。偉いわ。」
瑠奈さんと視線を合わせながら、右のおっぱいの上の点に唇をつける。
「はい。ありがとうございます・・・」

弾が命中した場所のすぐ下にある、元から色の違う箇所を口に含むと、瑠奈さんが僅かに身体を震わせる。
「あ、お嬢様、そこは・・・」
舌で乳首を探ると、柔らかい先端が徐々に膨らんでくるのがわかる。
瑠奈さんの吐息には艶が混じり始め、私の肩に手を掛けて快感に耐えようとしている。
そんな瑠奈さんの右手首に、私は乳首を咥えたまま、手にしていた手錠を掛けた。
カチャリと耳に響く金属音がして、私の鼓膜から脊髄を駆け抜ける。

「え・・・お、お嬢様・・・?」
その手錠に視線を落とし、またしても訪れた未知の行為に声を震わせる瑠奈さんをちらりと見上げる。
彷徨う視線が私の嗜虐心を煽るので、ちゅぴっと音を立てて口を離し、立ち上がる。
「大丈夫。怖くないから。」
囁いた耳に舌を差し入れる。
瑠奈さんの頭がぴくんと跳ねて逃れようとするのを、私は許さない。
手錠のもうひとつの輪を瑠奈さんのショーツのお尻側に通し、私の肩に置かれたままだった左手をそこに繋ぐ。

「逃げないで、瑠奈さん。」
ピンクダイヤモンドのピアスが輝く耳たぶを唇でそっと噛む。
「あっ・・・そ、そんなつもりは・・・」
不自由になった両手がもがくと、瑠奈さんのショーツは深く食い込むようになるのがこの仕掛け。
チャラッと手錠の鎖が笑う。

瑠奈さんのおっぱいを下から手で支えるように包み、捏ね回すように愛撫する。
柔らかい脂肪が私の手の中で形を変えられ、瑠奈さんの背筋が反る。
「んっ・・・」
唇を首に這わせると、シャンプーと、香水と、瑠奈さんの肌の匂いが私の鼻腔を満たす。
少しずつ早くなる瑠奈さんの肩の上下動を感じながら、私は左手に持ったままだった残りのアイテムを
使う為に一旦身体を離す。
「やっと大人しくなってくれたみたいね。瑠奈さん。ご褒美よ。」
自らの言葉に唇を歪めながら、私は瑠奈さんの両方の乳首に洗濯ばさみをプレゼントする。
「あぁっ!くぅっ!痛っ!痛いです!!」
日頃自分が使っている物に攻められ、痛みに身を捩る瑠奈さんは私を興奮の坩堝へ押し上げる。

カチャカチャと鳴り続ける鎖の音と、時折零れる瑠奈さんの呻きと喘ぎが、私の鼓膜を犯す。
痛みに耐える為か、瑠奈さんは身体をくの字に曲げて小さく震える。
「瑠奈さん・・・素敵よ・・・。」
思わず出た言葉に、瑠奈さんが小さく顔を上げる。
「お、お嬢様。これは、本当にダメです・・・ご容赦を・・・」
眉を顰め、涙に潤む目で私を見詰めて懇願するその表情に、胸の奥が締め付けられるよう。

「ふぅ・・・じゃあ、どうしたらその痛みは中和されるかしら。」
私は思案しながら、トランクの中から新たなアイテムを探す。
「ちゅ、中和とかじゃなくて、外して下さい!」
背中越しに掛けられた瑠奈さんの声は、どこか本気とは思えない勢いだった気がする。
「じゃあ、これを使ってみましょうか。」
見つけ出したアイテムを手に、私は瑠奈さんの後ろに回りこんだ。

 

 

 

 

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