Massive efforts その29★


「ここは・・・?」
閉じている両膝に手を掛けて視線を合わせると、微かに、みっひーの瞳が揺れた。
「安心して。怖い事なんてしないから。」
想いを込めて微笑めば、それは通じる。

力を入れなくても、あたしが手を添えたみっひーの脚が遠慮がちに開いていく。
産毛のような僅かな毛が白い肌とその下の大事な部分に張り付いて、そこをひっそりと守っていた。
うわぁ・・・
あたしは自分以外の人の性器を間近で見るのが初めてで、その光景に思わず固唾を飲みこんだ。
「萌南、そこは攻撃されていないから、見なくていい。」

「見るよ。 だって、みっひーの大事なところに傷が出来てたら困るもん。」
あたしの反論に、隠そうと降りてきた両手がおへそのところで止まった。
みっひーの言う通り、下腹部に痣は無かった。
しっとりと上気して色づいたお腹を撫でながら、あたしはみっひーの脚の間に潜り込む。

あたしの目と鼻の先にある割れ目をそっと両手で愛おしむように割り開くと、息を飲むほど鮮やかなピンク色が、
白い肌の中心に顔を覗かせた。
透明な液体を溢れんばかりに湛えた下端の窄まりは、速い呼吸に合わせてひくひくと震えていて、あたしの同じ
場所を切なくさせる。
「みっひー・・・可愛い。 ダメだ、あたしの方がおかしくなっちゃいそう・・・」
これ以上見ていたら、何かをやらかしてしまいそうで、自分が怖くなった。

「みっひー、こんなに傷だらけになってまであたしの事守ってくれて、ありがとう、ね。」
胸の奥の深い場所から這い出てきそうな何かを必死で封印し、よじ登ったみっひーにもう一度口付け。
「いいんだ。 萌南が無事なら、それでいい。」
「だからね、ここから先は、ご褒美。」
全身を鑑賞される事から解放されて安心したみっひーを、上目遣いで見上げてあたしは乳首へ舌を伸ばす。

「あっ、萌南、ふぁっ・・・」
みっひーのこんな声と、激しく戦ってたあの姿からは想像できないしおらしさ。
「んっふー・・・んに・・・」
小さな膨らみごと口に含んだ乳首を吸い、舌で転がしながらみっひー好きと心臓に直接告げる。
「もなっ・・・はあぁっ!」
あたしはぬるりと掬い取ったみっひーの愛液を指に絡め、包皮に覆われたままのクリトリスをそっと撫でる。
呼ぼうとした名前を中断させられる程の快感が、きっとみっひーには初めてだったのかもしれない。
背中に回された腕が、何かにしがみつこうと必死にあたしを手繰り寄せる。

「みっひー。 いっぱい感じて。」
目を固く閉じて感じている表情に、太腿へ押し付けていたあたしのショーツの中へ温かい物が流れ出た。
「ふぁ、萌南、何これ、か、身体、変になる・・・」
クリトリスを擦り上げられる度に、ぴくぴくと体を震わせるのがあたしの身体に直接響いてくる。
「みっひー、可愛い。 んーっ!」
上半身をくねらせるようにして、お腹に預けていたおっぱいでマッサージと思ったのに、興奮していたあたしの
乳首が二人分の薄い汗に転がされて背中に電気を走らせる。

「はぁ、はぁ、みっひー、んぅ・・・」
ショーツの底部に溢れる愛液が、快感に震える太腿に何度も突き上げられて塗り広げられ、勝手に腰の奥へ
快感となって押し寄せてくる。
「萌南、あっは、や、気持ちい・・・」
あたしは何もできずにいた左手を、背中に回されているみっひーの右手の指と再び絡めて微笑む。
「嬉しい。みっひー。 あたしと一緒に、もっと気持ちよくなって。」

月明かりを潤んだ瞳に映しながら、みっひーがこくりと、小さく頷いた。
体を起こしたあたしはしっかりとみっひーの太腿を両脚で挟み込み、融け切ったおまんこをおしつける。
みっひーの両手をおっぱいに導いて視線を絡めれば、自然とみっひーが動かす掌に溜息が零れる。
鈍く輝く愛液が絡んだ指にあたしから溢れた想いも一掬い足して、みっひーの敏感なクリトリスを転がす。

「あ、萌南、ふあ、それ、それ、ダメ・・・」
ぷにぷにと指の間で翻弄される感覚が激しいのが、見下ろすみっひーの表情の歪みと腰の震えでわかる。
「はぁう、みっひー、いいよ、ダメになって・・・ あたしにだけは、いいんだよ。」
あたしの腰のもどかしさも、既に限界。
前後に、円を描くように、熱くぬかるんだ股間をみっひーの太腿に遠慮なく擦りつける動きが止まらない。

「もな、ぁ、なんか、ふぁ、ダメ、あ、は、はぁぁっ・・・!!」
不意に、みっひーがビクンと体を大きく震わせた。
肩を竦め、ギュッと目を閉じ、脈打つように何度も体を弾ませる。
愛しい人が目の前で絶頂に達した感動が、あたしの胸を最高潮まで締め付ける。
手掛かりにしていたあたしのおっぱいを強く握られてちょっと痛かったけど、みっひーを満足させてあげられた
事がとても嬉しかった。

「みっひー、イっちゃった? ふふ。可愛い。」
脱力したみっひーの熱い身体を抱き締め、肌に伝わる荒い呼吸の上下動の余韻を感じる。
「あ、は、はぁ、萌南。 ・・・萌南。」
弱々しく溶けた囁きが愛しくて、頬にも顎にも鼻にも額にも、何度も唇を落として、二人の夜は更けて行った。

 

 

 

 

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