Rainy pink その12★


くちゅくちゅと音を立てながら泡を出している指との間に舌をつけてから、クリトリスにそれを運ぶ。
「んんーっ!」
その快感に、海佳がグッと太股で私の頭を挟み込む。
舌で転がすクリトリスは包皮の上からでも硬さが判るほど。
そのまま指で愛液を掻き出すように刺激すると、海佳はがくがくと全身を震わせる。

「ああっ・・・ああん!お姉ちゃん、すごいよぉ!」
ちらりと海佳の表情を確認すると、快感に髪を乱しながら、自分のおっぱいを揉む海佳の仕草が
私の心臓を鷲掴みにする。
短い時間でも、家に帰ってあげられなくてゴメンね。
寂しかったよね。
だから、今はいっぱい感じて。
海佳、愛してるから。

そんな気持ちを行為に変え、私の舌と指はさらに海佳の繊細な部分を攻め立てる。
クリトリスを裏側から押し出すように何度も刺激すると、太股に挟んだ私の頭に手が置かれる。
「あっ!ああっ!お姉ちゃ、そこ、だめ!だめだめぇっ!!」
ぐぐっと海佳の背が仰け反り、広がった膣が再び私を締め付ける。
何度も、何度も。
痛いほどに頭が両側から押さえつけられてガクガクと小刻みに震える海佳が、堪らなく愛おしい。

「あ・・・はぁぁ・・・はぁ・・・」
脚からくたりと力が抜けた海佳は、どこかまだ遠い表情のままゆっくりと天井を見回している。
「海佳、可愛い。」
海佳から抜いた指を堪能しながら、頬にキスをする。
「すごかったぁ・・・お姉ちゃぁん。」
私を抱きしめながら余韻に浸る海佳が幸せそうに微笑む。
その表情に満足しながら、海佳の身体の熱さを全身に受け止める。

「えいっ!隙ありっ!」
しばらくそうしていると、不意にそんな海佳の声が聞こえて天地が逆転する。
掛け布団が押しのけられて床に落ちたのは然り、海佳と私の体勢が入れ替わったから。
「み、海佳?」
逆光を背負って妖しく微笑む海佳。
「今度はあたしの番でしょ?」
さも当然のように、海佳の唇が私の唇を塞ぐ。
反論はさせないってことかな・・・?

唇を離した海佳は私の左胸に顔を置き、両方の乳首を刺激してくる。
「ん・・・」
待ちわびていたその感覚を受けて、喉奥に力がこもる。
「お姉ちゃんの心臓、すごくドキドキしてる。あたし、コレすごく好きなんだ。」
私のおっぱいを枕に、鼓動を楽しむ海佳の表情はここからじゃ見えないけど、きっと微笑んでるに違いない。
そんな甘えん坊さんの頭を撫でながら、私もつい微笑んでしまう。

「ねえ、お姉ちゃん?」
「ん?」
海佳の髪に手櫛を通しながら、返事をする。
「安心したら、眠くなってきちゃった。このまま寝てもいい?」
「え、ちょっ、海佳?」
唐突の申し出に、少し慌ててしまう。
けど、今日はいろいろあったし、一度絶頂を乗り越えたし、仕方ないかも知れない。

「もぅ・・・しょうがないんだから。」
「へへ。ごめんね。今度は、あたしがしへあげうかあ・・・」
最後の方は、あくびに飲み込まれてしまったみたい。
私は足で床に落ちてしまった掛け布団を拾い、私たちの上に掛ける。
「はいはい。おやすみ。」
海佳の頭を撫でると、既に呼吸が寝息に変わっていることに気づく。
小さく溜息をついて、明かりもそのままで私も枕に頭を預ける。
わがままプリンセスの小さな頭を抱きしめながら目を閉じると、私にもまもなく眠りの淵がやってきた。

 

 

 

 

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