Rainy pink その18★


鏡の両脇に手を着いて馬跳びのような姿勢にされると、私の前には私がいた。
頬を上気させ蕩けた表情のそれから、視線を外せなくなってしまう。
「お姉ちゃん。お姉ちゃんがどれだけ可愛いか、教えてあげるよ。」
小悪魔の笑みを浮かべた海佳が、私のお尻に乗せた泡を延ばすように撫でまわす。
「や、やだ・・・海佳、恥ずかしすぎ、んっ・・・」
声が漏れた瞬間の私と目が合い、ドクンと心臓が高鳴る。

海佳の手が私の股間を優しく手で洗い始めると、自分の弾む吐息が鏡に小さくスモークをかける。
「お姉ちゃん、ずっとぬるぬるしてて、全然洗い終わらないよ。」
「そんな事言ったって・・・」
海佳は手桶で私の体についた泡を一通り流すと、私の背中に上肢を重ねて肩甲骨にキスをする。
「だから、ぬるぬるが出てくるところ、もっと洗ってあげる。」
そういった海佳の指が、私の小陰唇を掻き分けて膣内に容易く侵入してくる。
「ん・・・んぅっ・・・」
切なげに顎を上げる私が、私の視線に気づいて鼓動のペースを上げる。

海佳の指が私の膣壁を擦るたびに、声の混じった吐息を吐いてしまう。
「可愛い。お姉ちゃんの、声も、顔も、おまんこの中も。あたしのコト、感じてくれてる・・・」
「あっ、海佳、やだ、気持ちい・・・あんっ・・・」
背中に感じる海佳の呼吸の早さが、更に私の興奮を煽る。
背筋を舌で舐められ、一旦閉じていた目を開けると、一番知りたくない顔がそこにあった。
「ほら、お姉ちゃん。自分が可愛いって、わかったでしょ?」
「や、やだぁ・・・あ、はあぁっ!」

私の視線は、縋るように鏡の下のカランに張り付く。
海佳の細い指が私の襞を絡め取るように丁寧にかき回し、快感を摺り込んでくる。
「あぁん、お姉ちゃん。感じすぎてびくびくしてるの、あたしに伝わってくるよ。」
「あ、み、海佳、そんなに、あっ、ああぁっ・・・」
喉から溢れ出る嬌声が浴室にこだまして、私の脳に甘いエコーの波となって押し寄せる。

海佳の攻めに少しでも耐える為、私は更に首を下げて自分の脚の方が見えるまで顎を引く。
私の股間に潜り込む海佳の指、掻き回される度に溢れるくちゅくちゅという音。
どこを見ても、私に逃げ場はない。
「お姉ちゃん、もう分かったんじゃない? 今、諦めたでしょ?」
私の心を見透かしたように海佳が更に指を一本押し込んできて、身体がグッと反り返ってしまう。
「はぁうっ・・・そん、なこと、な、あっ、あぅん!」

海佳は空いた手を伸ばして、私のクリトリスにも更なる刺激を加えに来る。
身体のいろいろな部分を駆け巡る甘い電気に、背筋がわななく。
「ふあぁ、ああぁ、海佳、そこ、気持ちぃ・・・」
脚に力が入らなくなるほどの快感に、私の視界がぎゅうっと狭くなってくる。
「み、海佳、だめ、もう、あ、あぁっ、は・・・」
「イっちゃうの?お姉ちゃん。いいよ。あたしの気持ち、受け止めてっ!」
私の膣内で海佳の指が加速し、親指がクリトリスに当たった瞬間、私の首がガクンと仰け反った。

「はぁぅん!!」
目の奥で星が舞うほど強く瞼を閉じ、激しくうねる絶頂感に全身が何度も跳ねる。
海佳に抱きとめられていなかったら、そのままカランに頭をぶつけていただろう。
激しい呼吸に脚からも力が抜けて、その場にへたり込みそうになる。

「あ、あ、あはぁ・・・海佳、激しすぎ・・・」
そんな海佳の導きで、なんとか椅子に座ることが出来たけど、一瞬その冷たさに驚いてしまう。
「ふふ。お姉ちゃん可愛い。大好き。」
私の横で微笑んだ海佳が目をつぶって唇を突き出す。
「もう・・・」
少しふてくされながら、それに応じて唇を重ねる。


 

 

 

 

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